<?xml version="1.0" encoding="EUC-JP"?>
<feed xmlns="http://www.w3.org/2005/Atom">
    <title>日々是感謝</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.cyx.co.jp/motokochira/" />
    <link rel="self" type="application/atom+xml" href="http://www.cyx.co.jp/motokochira/atom.xml" />
   <id>tag:www.cyx.co.jp,2007:/motokochira//10</id>
    <link rel="service.post" type="application/atom+xml" href="http://www.cyx.co.jp/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=10" title="日々是感謝" />
    <updated>2007-01-04T03:33:03Z</updated>
    <subtitle>宗雅彦ブログ</subtitle>
    <generator uri="http://www.sixapart.com/movabletype/">Movable Type  3.2-ja-2</generator>
 
<entry>
    <title>日本のソフトウェアビジネスの将来を計る</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.cyx.co.jp/motokochira/2007/01/post_76.html" />
    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://www.cyx.co.jp/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=10/entry_id=208" title="日本のソフトウェアビジネスの将来を計る" />
    <id>tag:www.cyx.co.jp,2007:/motokochira//10.208</id>
    
    <published>2007-01-03T14:04:55Z</published>
    <updated>2007-01-04T03:33:03Z</updated>
    
    <summary>もしもあなたがユーザ企業だとして、ちゃんとした品質のソフトウェアを、納期どおりに...</summary>
    <author>
        <name>msoh</name>
        
    </author>
            <category term="ソフトウェアの部屋" />
            <category term="仕事の部屋" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cyx.co.jp/motokochira/">
        もしもあなたがユーザ企業だとして、ちゃんとした品質のソフトウェアを、納期どおりに納めると、ＩＴベンダーから提案されたならば、どう思うでしょうか。

これが自動車を購入するときのおはなしであれば、あたりまえということかもしれません。セールスマンが納入は3週間後と言えば、ちゃんと3週間後には自動車は届くことを期待しますし、よっぽどのことがない限り、納期が遅延することはないでしょう。

しかもカタログスペックどおりの性能を持っている自動車であり、かつ雨に降られたときに、雨漏りがしないことは至極当然のことです。

しかしこの当たり前の常識とも言えることが、なぜかソフトウェアに対しては通用しないのです。
        残念なことに、いまのソフトウェア開発プロジェクトの、4つに3つは失敗していると言われています。つまり納期遅延が起きるか、品質の確保ができないか、予算超過しているプロジェクトが、75%もあるということです。

ですから、こういった現状を知っているユーザ企業であれば、そのベンダーの提案に、なんらかの期待を持つのではないでしょうか。

それではそのベンダーがさらに、競合が提案する予算の半分で、納期と品質の目標を達成するとコミットメントしたならばどうでしょうか。

いや、逆にあなたは躊躇するかもしれません。本当だろうか。大丈夫だろうか。そんなうまい話があるのだろうか。

しかしそのベンダーが、実績に裏付けられた提案をしているとわかったならば、どうでしょうか。

迷うことなく、そのベンダーの提案を受け入れるのではないでしょうか。ということは、このようなことが起きれば、従来、常識とされていたコスト、納期、品質水準でしか提案できないベンダーは、淘汰される可能性が出てくるということです。

そしてこれは現実に米国で起きていることなのです。調査会社のガートナーは、近いうちに、プロジェクトが10あるとすれば、そのうちの１つは、インドのＩＴベンダーが元請けとして受注する時代になることを予測しています。

これはインドのＩＴベンダーが、従来の人的コスト面の競争力だけではなく、元請けになることができるだけの、プロジェクトマネジメントおよびソフトウェアエンジニアリング、上流コンサルティングの実力を着実につけてきたということを意味しています。

もちろん米国のＩＴベンダーも指をくわえてふるい落とされることを待つわけはありませんから、競合になりかねないオフショアベンダーを使いこなすことも含めて、自社の競争力を高めるべく、手を打っていることでしょう。

しかし、米国の従来型の元請けベンダーは、収益面での強烈な圧力を受けることを避けることはできませんし、現実に淘汰されるベンダーが出てきても不思議ではないということです。

ひるがえって日本の現状をみてみましょう。耳に入ってくるのは、インドや中国、いわゆるオフショアベンダーとのプロジェクトの失敗事例ばかり。ときにはその実力に疑問符をつける意見もあります。

しかしオフショアベンダーとのプロジェクトの失敗責任をオフショアベンダー側だけに負わせることができない面があります。つまり発注側が発注責任を果たしていないことが往々にしてあるのです。例えば、要求仕様が極めて不鮮明であることはないでしょうか。要求が不鮮明であるとき、オフショアベンダーを何を納めるべきかをどうやって判断するのでしょうか。

といった問題は頻繁に耳にするのですが、少なくともオフショアベンダー脅威論は聞こえてきません。この点は少なくとも米国との温度差がかなりあるようです。

なぜなのかは正直わかりませんが、日本に近い中国ベンダーの、インドベンダーとの実力格差がまだあるということが、理由のひとつとしてあるのかもしれません。日本語の壁をクリアして、さらに日本の商習慣を十分に理解して、プロジェクトをまるまる抱え込むことができるだけの体制をとることができたオフショアベンダーがまだ現れていない。

しかしいずれ時間の問題でしょう。従来の半分のコストで、優れた品質のソフトウェアを納期どおりに届けることができたオフショアベンダーがひとつ実績をみせたら・・・

そのときにはじめてオフショアベンダー脅威論が日本でも勃興するのかもしれません。しかしそのときに慌てふためいても遅いのではないでしょうか。

ところで、ここで述べてきたことにはひとつ落とし穴があります。日本では・・・、米国では・・・とドメスティックな観点からの比較論を述べていますが、グローバルな製品展開をしている一部のメーカーは、ソフトウェア開発の体制もグローバルな分散体制を基盤に構築し、24時間体制で、ソフトウェア開発競争力を高度化しているのです。

そしてこれは現に今、起きていることです。ソフトウェアの比重を高めている日本のメーカーも、グローバルな製品展開をしているのであれば、同じくグローバルな製品展開をしている欧米のメーカーと、目にみえるハードウェア製品で競争しているようにみえながら、ソフトウェアものづくりの能力で、真っ向から競争している状況にあるのです。

まったく待ったなしです。日本のソフトウェアビジネスの将来は、すでに今、決められつつあるのです。

    </content>
</entry>
<entry>
    <title>創発するということ</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.cyx.co.jp/motokochira/2007/01/post_75.html" />
    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://www.cyx.co.jp/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=10/entry_id=207" title="創発するということ" />
    <id>tag:www.cyx.co.jp,2007:/motokochira//10.207</id>
    
    <published>2007-01-02T12:13:13Z</published>
    <updated>2007-01-03T23:27:55Z</updated>
    
    <summary>いかなるレベルも、そのレベル自身の境界条件を制御することはできない。 したがって...</summary>
    <author>
        <name>msoh</name>
        
    </author>
            <category term="ソフトウェアの部屋" />
            <category term="仕事の部屋" />
            <category term="先達の言葉" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cyx.co.jp/motokochira/">
        <![CDATA[<strong>いかなるレベルも、そのレベル自身の境界条件を制御することはできない。

したがって、いかなるレベルも、そのレベルの境界条件を制御する働きをもつ、より上位のレベルを生み出すことはできない。

つまり上位のレベルは、下位のレベルでは見られない過程、つまり創発とよばれる過程によってのみ、生み出される。

マイケル・ポランニー</strong>]]>
        <![CDATA[2007年度を迎えるにあたって、『ソフトウェアものづくり能力獲得競争』の時代に、今、わたしたち自身が突入していることを述べました。

そのために『ソフトウェアものづくり』の、私たちならではのパラダイム、仕組みを創発することの必要性を訴えました。

しかしこの創発とはいったいなにものでしょうか。なぜ創発なのでしょうか。

あまりに単純化した例かもしれませんが、誤解を恐れずに、『ソフトウェア開発』における創発の必要性を検討してみます。

当初のソフトウェア開発においては、ソフトウェア実装 - コーディング/プログラミング - に焦点があたっていました。なぜならば、そのソフトウェアによって解決すべき問題、すなわちユーザの要求は極めて単純明快であったからです。たとえば世界初のソフトウェアは、大砲の弾道計算をするためにプログラミングされたといわれています。このソフトウェアに対する要求は、せいぜい高校生レベルの数学による数式ひとつで表される程度のものではなかったでしょうか。

しかしソフトウェアが解決すべき問題 - ソフトウェア要求 - が時代の変遷と共に複雑化するにつれ、ソフトウェア開発の焦点は、ソフトウェア設計に移り、さらにソフトウェアの要求開発へと移っていっています。

つまりマイケル・ポランニーが言うとおり、ソフトウェア実装 - コーディング/プログラミング -　は、そのレベル自身の境界条件を制御できない、つまりソフトウェア設計の問題を解決することはできないのです。そして、ソフトウェア設計は、ソフトウェア要求開発 - 問題定義 - の問題を解決できないのです。

つまり、ソフトウェア・エンジニアリングの起点を、開発されたソフトウェア要求の管理から始めたとして、ソフトウェアエンジニアリング・プロセスが、ソフトウェア要求管理〜ソフトウェア設計〜ソフトウェア実装およびソフトウェアテストから構成されるとすれば、ソフトウェア要求開発の問題は、ソフトウェア・エンジニアリングのレベルのみでは、本質的な解決をはかることができないのです。

あるレベルの戦略は上位レベルからみれば戦術であるということがいえます。言い換えると、上位レベルのWHAT - 目的 - の達成のための、HOW - 手段、メソッド、プラクティス、パターン etc. - が下位レベルであるわけです。

売れるプロダクト、つまり魅力的で高品質な適正価格のモノが、ユーザの欲しいときに手に入るように、開発・生産・提供できる。使いやすくて業務の効率化につながり、事業目的達成のためには欠かすことができない情報システムが、ROIが成立することを前提に必要なときに、ユーザの手元に届けることができる。

この観点から言うと、わたしたちならではの『ソフトウェアものづくり』の新しいパラダイムには、ソフトウェア・エンジニアリングのみに閉じこもることなく、ソフトウェア・エンジニアリングの上位のレベルであるソフトウェア要求開発、さらに言えば 『ビジネス要求開発』と協調した、創発の仕組みを獲得することが必然となるということだけは言えるでしょう。

<strong>みずからの次元を高めない限り、本質的な答えを獲得することは決してできない。</strong>]]>
    </content>
</entry>
<entry>
    <title>ソフトウェアものづくり能力獲得競争</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.cyx.co.jp/motokochira/2007/01/post_74.html" />
    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://www.cyx.co.jp/mt/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=10/entry_id=206" title="ソフトウェアものづくり能力獲得競争" />
    <id>tag:www.cyx.co.jp,2007:/motokochira//10.206</id>
    
    <published>2006-12-31T22:01:36Z</published>
    <updated>2007-01-02T11:44:48Z</updated>
    
    <summary>2007年度を迎えるにあたって、わたしが身をおくソフトウェアビジネスの現状をおお...</summary>
    <author>
        <name>msoh</name>
        
    </author>
            <category term="ソフトウェアの部屋" />
            <category term="仕事の部屋" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.cyx.co.jp/motokochira/">
        2007年度を迎えるにあたって、わたしが身をおくソフトウェアビジネスの現状をおおまかに振り返ってみたいと思います。このブログをご覧になる方は、ソフトウェアになんらかのかたちで携わっておられる方が多いでしょうから、あえて『わたしたち』が身をおくソフトウェアビジネスと言っても良いかと思います。

ちなみにソフトウェアビジネスとは、『ソフトウェアを開発し、プロダクト(製品)・システムまたは、その一部としてソフトウェアを提供することで、収益を獲得するビジネス』と、とりあえず定義しておくこととしましょう。

プロダクトを開発・生産し、それを提供することで、収益を獲得するビジネスは、日本がとても強いとされる製造業 -いわゆる『ものづくり』業-ですが、ソフトウェアは、製造業で生産されるプロダクト-例えば自動車、デジタル複合機や携帯電話-に組み込まれるだけに留まるわけではありません。
        <![CDATA[かってシティバンクのバイスプレジデントが「わたしたちは金融業の仮面を被った情報サービス業である」といみじくも言ったように、ソフトウェアは、企業または企業グループという、特定の事業目的を達成するために構築された、複雑なシステムの一部として組み込まれ、その事業目的の達成や業務効率化に、欠かせないものともなっています。

これは、金融業のみならず、製造業、流通業、小売業、医療、通信など、ありとあらゆるビジネスに共通して言えることであることは、言うまでもないことでしょう。

そしてそれらプロダクト・システムに占めるソフトウェアの役割が、わたしたちの想像をはるかに超えて巨大なものになっているのです。例えば製造業のある領域で、ハードウェアを含めた開発・生産するプロダクトの、開発費全体に占めるソフトウェア開発費の比率が、3割、5割、7割と上昇している領域があるという現実をどうみるでしょうか。

目に見えるハードウェアに見えるプロダクトの全体の開発費に占めるソフトウェア開発費の比率が、全体の7割になったとき、そのプロダクトを、『ソフトウェアを組み込んだハードウェア・プロダクト』と呼ぶことができるのでしょうか。それとも『限りなくソフトウェア・プロダクトに近いプロダクト』なのでしょうか。少なくとも、ソフトウェアの役割が以前よりも大きくなった『ハードウェア・ソフトウェア統合プロダクト』であることは間違いないでしょう。

しかしこの現実の裏側に、日本経済の将来にも影響を与えかねない、重大な問題が隠されています。

このますます重要になっていくソフトウェアの開発・保守が、旧態依然の極めて非効率な方法で行われているのです。

その結果として、ソフトウェアを統合したプロダクトの提供者は、つくりこまれたソフトウェア欠陥の処置コストや、顧客満足・ブランドの低下という品質問題にあえいでいます。あるいは抜本的なしくみの見直しに目をつぶった対処療法的な対応-その対処手段の多くは人員の追加-は、そのまま莫大なムダを黙認する結果となり、ひるがえって高コスト構造を抱え込んだ、ソフトウェアの開発・保守を継続せざるをえない状況となっています。

しかしこの状況をこのまま放置しておくことは許されません。ソフトウェア統合プロダクトを開発・提供するメーカーを例にとると、かって10万ステップ程度であったソフトウェア規模が、ある日100万ステップを超え、さらにここ数年で500万ステップ、1、000万ステップを超えているのです。その企業のビジネスが成功し、成長している限り、その企業のビジネスを支えるソフトウェアが成長し、大規模化するのは当然のことです。

しかしソフトウェアの大規模化は、さらなる複雑化を意味します。そしてその複雑化があるしきい値を超えたとき、根本的な対応のないマネジメントは破綻しかねない現実があることを意味しているのです。

これが例えば製造業で起きたとすれば、日本経済を支える製造業が、グローバルな競争力を失うことに直結します。「高品質」を誇る日本の「ものづくり競争力の衰退」を意味することになります。

わたしたちは今、直接ソフトウェアの開発・提供に携わる、携わらないに関わらず、「<strong>世界のお客様のニーズを満たす多種多様で、したがって極めて複雑で大規模なソフトウェアを多量に、しかも高品質・低コスト・短納期で開発・提供しなければならない時代</strong>」に直面しているのです。

わたしたちは、この現実をまっすぐに見つめて、わたしたちに突きつけられている、この課題を超越し、つぎの時代の成長・発展に向かうために、新しい「ソフトウェア開発・提供の仕組み」を構築することが、必要不可欠な時代に突入しているのです。

このように、今、わたしたちには、わたしたちならではの、『ソフトウェアものづくり』の仕組みを創発し、それをわたしたちの能力として獲得することが避けて通れない時代に直面しているのです。

わたしはここ数年にわたって、この『ソフトウェアものづくり能力獲得』の課題に、なくて当然のマイナスの品質-つまり欠陥-を制御し、結果としてソフトウェア開発のムダを排除することによる、生産性と品質向上の両立を達成することに注力してきました。

そしてこの2007年度を始めるにあたって、わたしはさらに一歩踏み込んで、いまの私たちが直面する『ソフトウェアものづくり能力獲得競争』の課題に、まっすぐに取り組むことをコミットメントします。

欧米のグローバルなソフトウェアビジネスの基盤となりつつあるプラクティスを導入しながら、しかし欧米の単なる借り物のソフトウェア開発方法論を克服するために、日本の強いものづくりからプラクティスを獲得し統合して、日本のソフトウェアビジネスの新しいパラダイムの創発と形成に貢献するために、小さいけれども意味ある一歩を踏み出すことを約束します。

今年度もよろしくお願いいたします。

宗 雅彦
2007.1.1

※このコメントは、<a href="http://www,sqe,co.jp">SQE Japan</a>から配布しているレポート『ソフトウェアものづくり能力獲得競争」をベースにしています。ご興味がある方は、<a href="http://sqe.co.jp">SQE Japan</a>のホームページからお申し込みください。]]>
    </content>
</entry>

</feed> 


