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アジャイルソフトウェアマネジメントを考える - その

 「業界で最も優れた企業には、競合他社に比べて、
      はるかに優れた業績達成を可能にする
          プロセスを構築している。」
----- Louis V. Gerstner


 前回、”銀の弾丸”をあてにしないで、2倍、4倍、10倍、20倍の生産性向上を成し遂げた事例が相次いでいる。果たしてそれは、どのように達成することができるのだろうかという問題提起をしました。そしてガースナー氏の言葉は、その答えのひとつを提示しているように思います。

 昨日、唐突に、ジョアン・マグレッタの言葉を、書籍「なぜマネジメントなのか」から引用しました。そして、「マネジメントの本質」とは「複雑なこと、専門的なことを、実践に移すためのものである」ことを示しました。

 ソフトウェア開発プロジェクトは、間違いなく「複雑」で「専門的」です。そして、ソフトウェアの開発に多大な投資をするビジネスの経営者・マネージャは、少しでも効率的に、そして競争優位に立つために、本質的なマネジメントを実践する立場にあります。

 一方、これは経営者・マネージャだけの課題なのでしょうかトム デマルコは、氏の著書「ゆとりの法則」で、「世界のディルバートたちは責任を放棄した。彼等には、上司を非難することが似合っている。ディルバートたちは、上司をより有能にするのが、彼の義務であることが分からなかった」と言っています。

 いずれにせよ、「業界で最も優れた業績を達成したい」企業は、それを可能にするマネジメントシステム、つまりソフトウェアビジネスを営む企業であれば、エンジニアリングの領域では、優れたソフトウェア生産システムの構築への挑戦を求められているということでもあります。

 となれば、業界リーダーを目指すソフトウェア開発組織が実践すべきマネジメントシステム、生産システムの骨格は何か、今、生産性を2倍、4倍、10倍、20倍にするパラダイムシフトが起きているのではないかという問いにつながっていきます。

                                               つづく