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アジャイルソフトウェアマネジメントを考える - その

このブログは個人的な日記にします、とは言ってみたものの、考えてみたら1日のほとんどをIT関係の仕事に費やしていることに今更ながら気付いてしまいます。となると日頃考えていることはかなりの部分がITのこと。これで果たして良いのかという人生哲学はさておき、アジャイルソフトウェアマネジメントについて脈絡もなく考えてみたいと思います。

今年の3月31日付で出版された書籍「アジャイルソフトウェアマネジメント」。いつもパワフルなパートナーコンサルタント、匠システムアーキテクツの前田 卓雄さんのお声がけで翻訳させていただきました。翻訳したから言うわけではありませんが、結構目からうろこの書籍です。

アジャイルというと、どうも一般的にXPのイメージが強いようで、「あぁ、あのドキュメントを書かないやつね。」とか「テストファーストでしょ。」となってしまうことが多いように感じるのですが、ここで言うアジャイルソフトウェアマネジメントはちょっと違うんですね。

この書籍は、代表的にはXP,SCRUM、FDDといったアプローチがある、いわゆるアジャイルプロセスに限定せずに、伝統的なウォーターフォールやちょっとヘビーなRUPも対象に含めて、ソフトウェアエンジニアリングのマネジメントを真面目に考えてみよう。そしてソフトウェアエンジニアリングをうまくマネジメントすることが、ソフトウェアビジネスのマネジメントに有効であることを説いた、とても真面目な書籍なのです。
というのも、問題の一番目として、IT業界におけるマネジメント - つまり経営とか工程管理 - は、未だに「直感や経験に頼った判断やおおざっぱな数字によって行われている」というとても刺激的な問題提起から始まっている書籍なんですね。

つまりマネジメント技術について言えば、製造業のような他の産業と比較すると、先進国の競争力と開発途上国の競争力の差、あるいはそれ以上の格差があるというように言っているんですね。
実際、本書でも取り上げられているように、TOC(制約条件理論)、リーン生産、システム思考、複雑適用系、あるいは身近な例ではトヨタプロダクションシステムともよばれるジャストインタイム生産方式は、製造業の競争力を高めるうえで利活用されている一方で、ことIT業界に目を向けてみると、う〜む、とうなってしまう現状があるように思います。
                                          つづく

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